転職の自己PRはこう書く!職務経歴書や履歴書の書き方や例文を紹介

更新日:2021年11月18日

転職の自己PRはこう書く!職務経歴書や履歴書の書き方や例文を紹介

転職活動を成功させるために重要な要素はいくつかありますが、職務経歴書や履歴書に書く自己PRは最も重要な要素の一つです。この記事では、「受かる」自己PRを作成するための考え方や、自己PR作成の5ステップ、具体的な例文などをご紹介します。魅力的な自己PRは、自分の強みや経験、実績を企業に売り込むための強力な武器になります。転職成功に少しでも近づけるよう、この記事を参考にして自己PR作成にチャレンジしてみてください。

自己PRは企業に自分を売り込むためのもの

自己PRは、「企業に自分を売り込むため」のものです。作成する際は、以下のポイントを押さえましょう。

「なぜ自分を採用すべきなのか?」を納得させる

企業が求めているのは「なぜあなたを採用すべきなのか?」という具体的な理由です。明確な理由がなければ、採用担当者も上層部に対して説明することができません。採用担当者に納得してもらうために、自己PRでは以下2つを積極的に提示して「採用すべき理由」を企業に与えることが大切です。

  • なぜ自分を採るべきなのか?
  • 入社後、どのような貢献ができるのか?

ここで注意したいのは、「なんとなく良さそう…」程度の印象では、その後の選考プロセスを突破できないということです。転職活動で自己PRを作る際には、後述するポイントを押さえて、誰にも負けない自分の強みを文章内で表現しましょう。

応募企業が求めているものがすべて

自己PRを考えるうえでは、企業のニーズを優先することが大切です。
例えば、工場の製造ライン求人での自己PRで「フォークリフトで行うピッキング作業にも興味がある」と自分のやりたいことを主張しても、応募職種とは関係がないため、あまり重視されません。また、集中力が求められる検査や組立の求人で「フォークリフトの運転が得意だ」とアピールしても、採用担当者を惹きつける自己PRにはならないでしょう。自己PRは、応募企業のニーズと自分の強みを一致させることが重要となります。

数字による実績の可視化が重要

曖昧な自己PRは、採用担当者の心に響きません。自己PRはできるだけ具体的にすることが重要です。ここで言う具体的とは、「数字で語る」ということを指します。実績や経験などで、数字で表せるものはすべて数値化して整理をしましょう。それが、自己PRを構成するパーツになります。
ただし、自己PRに記載する経験や実績は、なるべく仕事を通して得られたものを取り上げてください。学生時代やプライベートのエピソードをアピールすると、仕事上の強みがないと捉えられかねないため、注意しましょう。

自己PRの作り方 5ステップ

自己PRの作成は、以下の流れで進めていきます。

  • ステップ1.経験や実績、スキルをすべて書き出す
  • ステップ2.企業が求めるスキルや特性を把握する
  • ステップ3.企業のニーズと合致する経験や実績、スキルを絞り込む
  • ステップ4.強みを一言で言い表す
  • ステップ5.強みをストーリーで肉付けする

ステップ1. 経験や実績、スキルをすべて書き出す

自己PRの作成で最初に行うのは、過去の職歴における経験や実績、獲得スキルなどをすべて書き出すことです。例えば、営業職の場合は以下のような経験が挙げられると思います。

  • 新規顧客の開拓
  • 既存顧客への継続提案
  • 展示会の開催や参加 など

主な経験を並べたら、それぞれに当時のポジションや具体的な作業内容を書き加えていきます。このステップで特に重要となるのは、洗い出した内容に対して数字で表せる実績を付けていくことです。
例えば、「新規顧客の開拓」であれば、以下のような数値での表現ができるはずです。

  • 1年間で新規顧客を32件獲得
  • 1年間で既存顧客のリプレース案件を6件獲得
  • 売上予算の143%を達成
  • 2年連続、第一営業部内での成績1位 など

企業の利益に直接関わる数字が見つからない場合は、自身が率いたプロジェクトの参加人数や、カスタマーサポートとして関わった顧客数などで、経験や実績を表してみても良いでしょう。

ステップ2. 企業が求めるスキルや特性を把握する

次に必要な作業は、以下のような媒体を使って、応募企業が求める人物像を正確に把握することです。転職エージェントを利用している場合は、担当エージェントに聞くと良いでしょう。

  • 募集要項
  • 会社のホームページ
  • 求人特設サイト
  • 企業ブログ など

企業のニーズを知る上で第一に大切なのは、求人情報をじっくり読む込むことです。また、会社のホームページに掲載されている以下のような項目も、求められる能力を知る上で大切なヒントになります。

  • 企業理念
  • 社長メッセージ
  • 事業規模
  • ビジネスモデル など

企業が求める人材像は、大手企業やベンチャー企業といった規模などによっても変わります。同業種で複数の企業に応募する際は、必ずすべての応募企業のニーズを調査しましょう。

ステップ3. 企業のニーズと合致する経験や実績、スキルを絞り込む

ステップ1で書き出した実績やスキルと、ステップ2で調べた企業ニーズを照らし合わせ、両者に合致するものを絞り込みます。ステップ1とステップ2で調べた情報に合致するものが見つからなかった場合は、その会社は諦め、他の企業の検討に入ったほうが良いかもしれません。
ここで無理に自分の実績と企業ニーズを関連付けると、仮に面接に通過して採用されたとしても、入社後に組織の考えと合わず、苦労する可能性が出てきます。絞り込みが難しいと感じたら、早めに方向性を変えることも大切です。

ステップ4. 強みを一言で言い表す

自己PRで大切なのは、自分の強みを簡潔に伝えることです。このステップでは自分の実績やスキルなどの強みを、一言で表せる形に変換していきましょう。
例えば、転職先として営業職を希望し、企業のニーズとも合致する以下の経験があったと仮定します。
「新規顧客の開拓や既存顧客のリプレース営業を7年間担当し、毎年140%以上の予算達成をした。新人時代から3年間携わっていたテレアポ営業でも、部内1位を2年連続獲得した。」
この経験・実績から強みにつなげるのであれば、以下のようなものが考えられるでしょう。

  • 開拓型だけでなく、ルート営業やテレアポ営業などのスキルもある
  • 目標の達成意識が高い
  • フットワークが軽い

あまりにたくさんの強みを並べすぎると具体性に欠けるため、自身の強みは2~3点ぐらいに留めておきましょう。

ステップ5. 強みをストーリーで肉付けする

最後のステップでは、これまでの流れで出た強みを肉付けして、自己PRの文章をまとめていきます。まとめ方としては、強みを獲得するに至った過去の経験や結果を述べ、最後にその強みを今後の仕事でどう活かせるか、という流れで構成します。

  • 強みを獲得するに至った経験を端的に述べる
  • 残した結果・実績も簡単に述べる
  • 今後の仕事における強みの活かし方を述べる

自己PRの具体的な例文は、自己PRの例文をチェックしてみてください。

職務経歴書や履歴書の自己PR、どう書く?

職務経歴書や履歴書に書く自己PRは、読みやすさだけでなく、以下画像のように見やすさも重要となります。

自己PRを見やすく書くためのポイント。専門用語やビジネス用語を避け、簡単で平易な言葉を選ぶ。結論から書く(強みを箇条書きで端的に表現)。改行をを使う。空白を使う。一文は短く。
自己PRを見やすく書くためのポイント。専門用語やビジネス用語を避け、簡単で平易な言葉を選ぶ。結論から書く(強みを箇条書きで端的に表現)。改行をを使う。空白を使う。一文は短く。

読みやすく、見やすい自己PRにするためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 結論から書く
  • 記入欄の8割程度を埋める
  • 一文は短くする
  • 簡単な言葉を選ぶ
  • 改行や箇条書きを使って読みやすくする

それぞれ、解説していきます。

結論から書く

自己PRの文章は、結論から書くことを徹底しましょう。採用担当者は、応募書類をじっくり読んでいるとは限りません。大量の応募書類に目を通すことを考えると、一つの応募書類のチェックに掛けられる時間は、そう多くないでしょう。
結論(自分の強み)がなかなか見えてこない自己PR文は、採用担当者からすれば「何が言いたいのか、よく分からない」 という印象になります。これは、転職活動で作成するすべての応募書類にいえることです。
例えば、営業職で月40件もの客先訪問をしている場合、最初に書くのは「私の強みは、月40件もの客先訪問ができるフットワークの軽さです」という“結論”です。強みの補足や根拠は、その後に続けます。

記入欄の8割程度を埋める

自己PRの文章量があまりに少ないと、「本気でこの会社を受ける気があるのだろうか?」と熱意を疑われてしまいます。自己PRを書く際には、自己PR欄の8割程度を埋めるようにしましょう。決められた記入欄がない職務経歴書の場合は、1テーマにつき3行ほどでまとめていくのがおすすめです。

一文は短くする

一文があまりに長いと読みにくく文意が伝わりません。自己PRの一文は、なるべく短くするのが理想です。目安としては、60文字以内とするのが良いでしょう。60文字よりも少し長くなる場合は、読点(、)の位置を意識して読みやすくなるよう心がけます。

簡単な言葉を選ぶ

転職活動の応募書類は、どうしてもビジネス用語を多用しやすくなりますが、見慣れない横文字や難解な漢字が長く続くと、読み手に負担を与えてしまいます。採用担当者に履歴書や職務経歴書をじっくり読んでもらえず、不採用となる可能性も高まるということです。
例えば、IT業界から他業種の営業に転職する場合、お客様の悩みを解決する「ソリューション」という言葉より、「悩みを解消する新しいITサービス」と書いたほうが、採用担当者にも伝わりやすくなると思います。また、一般的ではなく解説が必要となりそうな言葉も、なるべく簡単なものに置き換えて書くと良いでしょう。

改行や箇条書きを使って読みやすくする

採用担当者の目に留まるようにするには、読みやすさだけでなく見やすさも重視することが大切です。例えば、営業職の自己PR内に、新規開拓、ルート営業、テレアポ営業といった複数の項目を並べる場合、箇条書きを使ったほうが自身の実績を分かりやすく整理できます。

  • 新規開拓
  • ルート営業
  • テレアポ営業

また、上の画像のように、改行や空白を使って読みやすさを重視した文章を作るようにします。こうした細かな配慮がある自己PR文は、資料作成の丁寧さや思いやりのある印象を採用担当者に与えやすくするでしょう。

自己PRの例文

ここまでの手順で考えた自己PRは、履歴書・職務経歴書だけでなく、面接の際にも活用できます。ここでは、業種や職種に関係なく活用できる自己PRの例文を少しご紹介します。

履歴書や職務経歴書に書く用の自己PR(サンプル)

行動力、企画力

前の会社では、大手飲食チェーンの店長を担当。閉店危機に追い込まれていた店の売上を前年比165%まで回復。花火大会やクリスマスなどのイベント時に、駅コンコースなどでの販売を実施。これによって店の認知度も高まり、テイクアウト注文の売上も昨年の235%まで上げることができました。前職で身につけた集客や販促の知識や実践経験は、貴社の企画業務でも活かせるものだと考えています。

人材育成力

スタッフの育成にも尽力。マニュアルの整備や共有、マンツーマンの面接などを徹底したところ、少しずつスタッフのオペレーションスキルも伸びてきました。この取り組みを3年続けたところ、2人のスタッフが接客の地区大会で1位と2位を受賞することができました。貴社においても、マネージャーやリーダー的なポジションで組織力の強化に貢献できればと思います。

例文の解説

最初に結論を示しているため、非常に分かりやすい内容です。「前年比165%」や「接客の地区大会で1位と2位を受賞」といった数字も盛り込まれているため、具体性の高い自己PRとなっています。この内容なら、採用担当者も期待できるポイントを理解しやすいことでしょう。

面接で話す用の自己PR(サンプル)

フットワークの軽さと提案力

私の強みは、毎月40件以上の企業訪問ができるフットワークの軽さと提案力の高さです。前の会社では、ソフトウェア会社の営業として約5年間、事務作業の効率化に悩むお客様の課題解決を行ってきました。信頼関係を築くために何度も足を運んだ結果、多くのお客様から相談をいただけるようになりました。従来と比べて30%以上ものお客様から依頼を受け続けられるようになり、部内の成績も5年連続1位を達成できました。業種こそ違いますが、フットワークの軽さと提案力を駆使して、御社でも営業数字を残せると考えています。

業務改善

同じ営業部内で受発注のミスが多いため、自身が取り扱っている営業管理システムを導入しました。その結果、今まで毎月2~3件あった発注ミスを0件に減らすことができました。また、導入にあたってヒアリングを実施したことで、部内の事務作業における問題点も出てきました。こうした業務改善の取り組みは、御社の営業部門でも活かしていけると思います。

例文の解説

アピールポイントがよくまとまっていて、非常に読みやすい自己PRです。数字が入っているため、具体的な結果を出せていることがよく分かります。また、この自己PRを読むと、顧客訪問などの営業活動だけでなく、部署内の業務改善でも活躍してくれる期待が持てることでしょう。

まとめ

今回は、転職活動の成功に欠かせない自己PRの意味や考え方、実際に作成する際の注意点などをご紹介しました。ここでもう一度、自己PR作成のポイントをまとめておきます。

<自己PR作成の5ステップ>

  • ステップ1.経験や実績、スキルをすべて書き出す
  • ステップ2.企業が求めるスキルや特性を把握する
  • ステップ3.企業のニーズと合致する経験や実績、スキルを絞り込む
  • ステップ4.強みを一言で言い表す
  • ステップ5.強みをストーリーで肉付けする

<見やすい自己PR文章の作成ポイント>

  • 結論から書く
  • 記入欄の8割程度を埋める
  • 一文は短くする
  • 簡単な言葉を選ぶ
  • 改行や箇条書きを使って読みやすくする

求職者の第一印象に直結する自己PRは、必ず企業のニーズに合う内容で作る必要があります。また、自己PRでは文章作成のノウハウも必要です。普段の暮らしのなかであまり文章を書く機会がない人は、履歴書などの作成をする前に練習や準備をしたほうが良いでしょう。

「作り方のポイントは分かったけど、実際に作ると難しい…」

たしかに、実際に自己PRを作るとなると、なかなか難しいかもしれません。作成した自己PRが本当に効果的なのかどうか、正しいのかどうか、迷うこともあるでしょう。
もし、自己PRに記載する経験や実績が考えられなかったり、書き方がよく分からなかったりする場合は、転職エージェントに登録をして担当者のサポートを受けてみてください。第三者の客観的な視点でアドバイスをもらえるので、自己PRの完成度が高まります。

テキスト:大田 明日美

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